FEATURE
賀谷セロファンの取り組み
01
「品質」への取り組み
最新の印刷・加工機や検査装置を備えるだけでなく、長年にわたって蓄積されたノウハウと高い技術を持ったオペレーターによって、グラビア印刷の美しさと品質を最大限に引き出します。
更にISOやFSSC規格に基づきすべての工程で作業マニュアルを作成し、安全で確実な作業を行っています。
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各マシンに自動欠点検出器を搭載
すべての印刷機・ラミネート機に自動欠点検出機を搭載しており、高速で加工しながらわずかな欠陥も見逃しません。 -
品質管理室で各種検査を実施
印刷・加工後の製品は、品質管理室で「ガスクロマトグラフ」による残留溶剤測定や、「引張試験機」によるラミネート強度および製袋シール強度の測定を行い、品質が適正であるか確認しています。 -
印刷図柄全面確認装置による検査
僅かな図柄や文字の違いも見落とさない「印刷図柄全面確認装置」を導入。人に頼る作業のなかでどうしても避けられないヒューマンエラーを最新機器の力で撲滅しています。
設備概要
7色振り分けグラビア輪転印刷機
6色振り分けグラビア輪転印刷機
※すべての印刷機に欠点検出器を搭載
印刷図柄全面確認装置
角丸同時ダブルカット機
引張試験機
02
「衛生」への取り組み
お客様そして従業員の安全を第一に、安心して働ける生産工場と衛生環境の確保はフードチェーンの一端を担う企業の責務です。意図的な異物混入から食品を守るフードディフェンス(食品防御)対策はもちろん、作業者の健康を守るための対策も徹底しています。
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食品事故のリスクを減らす
FSSC22000の認証取得食生活が多様で豊かなものになっていく一方、食の安全・安心を脅かす事件や事故は後を絶ちません。フードチェーンを担う事業者の社会的責任は非常に重いものとなっています。
当社は2015年に業界に先駆けて国際的な食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の認証を取得しました。
全工程ににおけるハザード(危険因子)を隈なく分析し、それを除去・低減するための重要管理点を決定。安全を脅かす製品を外に出さない仕組みづくりを徹底しています。 -
高性能フィルターを通した
クリーンな空気で
工場内の気温、
湿度、気圧を最適にコントロール当社の工場は食品パッケージの製造にふさわしいクラス 100,000(※)のクリーン度を誇ります。窓がなく密閉された構造の工場内は、空調室で空気環境を集中管理しており、HEPA フィルターを通過させて常にクリーンな空気を供給するとともに、年間を通じて室温 22〜25℃、湿度 60 %を維持しています。また外気より気圧の高い状態を保つことで、ホコリや虫の侵入を防ぎ、常に安全で安定した品質を提供できる環境を整えています。
※粒径 0.5 μm 以上の塵埃が1立方フィートの空気中に 100,000 個以下の室内 -
外部から異物混入させない
徹底した入室管理製品への異物混入を防ぐため、人、資材にいたるまで FSSC 22000 に準じた管理を徹底しています。従業員が工場へ入る際は、健康チェック、持ち物チェックを欠かしません。更衣室は私服のロッカーと工場用白衣のロッカーが別になっており交差汚染を防ぎます。前室で白衣についているゴミや毛髪を吸引除去し、手洗い・消毒を行ってエアシャワー室へ。入室の際、手の消毒を行わないと開錠しない仕組みも備わっています。これらの入室手順は、来訪者にも同様に行っていただきます。また資材に関しても、あらかじめホコリの原因となるダンボール等の包材を剥がし、入荷専用のエアシャワーを通して工場内に搬入します。
03
「環境」への取り組み
賀谷セロファンは、資材購入や工程などあらゆる面で環境負荷の軽減に努め、SDGsの推進といった世界的共通の目的を真剣に、そして当然のこととして行っています。
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ISO14001認証取得
当社は国際標準化機構(ISO)が発行する環境マネジメントシステム「ISO 14001」の認証を2004年に取得。以来継続的な改善を重ね、経営トップの方針を個人の目標へとブレイクダウンしていく体制が確立しています。また社内での改善活動として「ISO委員会」を毎月開催し、目標に対する進捗状況や問題点について話し合っています。
環境方針 -
ノントルエンインキの使用と
工場外への
VOC排出を抑制で
グリーンプリンティングを推進油性インキの溶剤として一般的に使用されているトルエンなどの揮発性有機化合物「VOC」は、環境に放出されると大気汚染の要因となることが分かっています。
当社はいち早くノントルエンインキ(トルエン含有量 0.3% 未満)への転換や VOC処理装置の導入を果たしており、印刷業界の自主基準である「グリーンプリンティング」の認定も他社に先駆けて取得しています。 -
VOC除去の熱エネルギーを
再利用ラミネート加工で使用する接着剤にもVOCを含有するものがあります。当社ではドライラミネート機に触媒燃焼式脱臭装置を設置し、VOCガスを燃焼させてほぼ完全に除去した上でクリーンな空気を大気中に放出しています。焼却する際に発生する排熱は印刷やラミネートの乾燥工程で熱エネルギーとして再利用し、生産工程の省エネにつなげています。
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SDGs推進への取り組み
環境にやさしいモノづくりを目指すため、電気使用量の削減や生産ロスの削減などに対し、数値目標を掲げ環境負荷の低減に取り組んでいます。
また従業員が働きやすい職場づくりを目指すため、子育て、介護世代の休暇取得促進や、休暇取得時のフォロー体制確立のための多能工化推進に取り組んでいます。
さらに地域社会の発展に貢献するため、クリーンビーチや社屋周辺の清掃活動、地元学校からのインターンシップの受入れなどを行っています。 -
コンプライアンスの遵守で地域との共生を図る
私たちは PRTR法などの環境関連法令を遵守しており、工場から環境中へVOCがどのくらい排出されているかを把握して国に届け出ています。集計結果は環境省のホームページで公開されています。工場の騒音・振動についても年2回自主的に測定を実施し、周辺地域へ与える影響について監視しています。
賀谷セロファンの品質を支える 社内での委員会活動
事業活動とSDGsとの関係性を深め、社会課題解決に貢献する
当社は持続可能な社会づくりに貢献することは企業活動を行っていくうえで重要な課題であると捉えています。企業として持続可能な社会づくりに貢献するため、2022年4月に「SDGs推進委員会」を立ち上げ、世界的な共通目標であるSDGsの達成に向けた活動を企画し、取り組みを推進していきます。
徹底的なフードディフェンスの強化
食品関連企業にとってフードディフェンスの強化はもはや責務です。工場内の微細なチリやホコリ、落下菌、虫の侵入等、食品の安全を脅かす様々な要因に対して専門の調査会社が毎月検査を実施。その分析結果をもとに社内の委員会が改善策を検討、フードディフェンスを実践しています。
社員全員で作業環境を保全、安全と衛生管理をパトロール
クリーンで効率的、そして安全な作業環境を維持するために、常日頃から計画的な清掃・整理整頓を行うだけでなく、正しく実施されているか検査するために、社内に「安全衛生委員会」と「5S委員会」を設けています。委員会ではチェックシートをもとに定期的に社内を巡回、機械・部署単位で検査を行います。問題があれば写真で記録、グループウエアを通して報告し改善を促すことで、社員一人一人の5Sと安全衛生に対する意識を高めています。